日本の酵素はアメリカの酵素より効果がないの!?

ダイエット

話題の「酵素」ですが、最近は海外製のサプリなども出回っており、日本製と何が違うのか把握が難しくなっています。
そもそも「酵素」とは何なのか、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか?


この記事では、日本とアメリカの違いに注目して酵素の解説をしてみたいと思います。

 

https://kenko-media.net/diet/enzyme-fasting-jyunbisyoku

酵素ってどんなイメージ?

「酵素」と聞いたとき、どんなイメージが浮かぶでしょうか?
ほとんどの方が、テレビやインターネットを通して、酵素の働きを利用したダイエット方法や酵素ドリンクを目にしたことがあると思います。

しかし初心者にとっては、メディアの情報だけで成分や用法を詳しく理解するのは難しいものです。酵素は口に入れるのですから、よく理解しないで購入するのは不安ですよね。

まずは酵素そのものと期待されている効果について簡単にご説明し、次に日本とアメリカでの酵素系商品について触れていきたいと思います。

最近よく聞く酵素とは?

酵素とは何なのでしょうか?

メディアでは、野菜やフルーツなど原材料になりそうな物から、タブレットや粉末飲料など加工後の製品まで幅広いイメージが一挙に紹介されており、一体何が酵素そのもので、どうやってそれを摂取することができるのか分かりにくくなってしまっています。

この曖昧な部分をはっきりさせるため、日本とアメリカにおける酵素の理解と、どんな製品に利用されているのかを順番に解説したいと思います。

酵素の実体と日本での利用方法とは?

酵素とは、細胞で生成されるタンパク質の一つです。

その種類は数千種に及ぶとされ、それぞれ異なる役割を持っています。

このように酵素の種類は膨大ですが、簡単に理解するために、三種類に分けて考えることができます。

元から体内に存在する「消化酵素」「代謝酵素」、外部から取り入れることができる「食物酵素」です。三つの酵素の働きと特徴は次のようになっています。

消化酵素:栄養分の分解・吸収を助ける

デンプンの分解(アミラーゼ)

タンパク質の分解(プロテアーゼ)

脂肪の分解(リパーゼ)

代謝酵素:身体の働きを調整する

老廃物の排出

細胞の修復・再生

骨や筋肉の形成

食物酵素:体内の酵素の役割を補完する

消化活動をサポートする

代謝酵素と消化酵素のバランスを整える

 

 

 

体内で生成される「消化酵素」と「代謝酵素」の量は遺伝的な要因で決まるとされており、人によって差があるようです。また、貯蔵はできないので加齢とともに保有量が減少してしまうと言われています。

 

一方で「食物酵素」は外部から摂取することができます。特に食物酵素を使って体内の酵素を補う必要があると言われているのは、次のような人です。

  • 欧米的食生活を送る人(脂っこい食べ物中心の食卓)
  • ストレスにより暴飲暴食で消化酵素が不足気味の人

 

このように、酵素には大まかに三種類あり、さらに体内で作られる酵素と体外から取り入れられる酵素の区分があります。

体内の酵素のバランスを整えることで理想的な健康状態にアプローチできるということで、日本では次のような方法で食物酵素を取り入れる方法が一般的です。

食物酵素が多く含まれている食品を食べる

生の野菜やフルーツ

生の魚や肉

発酵食品など

酵素の働きで発酵させた食品を加工して摂取する

植物・フルーツ由来のサプリメントなど

 

アメリカでは?

日本では酵素を摂ると言った場合、食物酵素が多い食材をそのまま食べる、もしくはサプリメントに加工して効率よく取り入れる方法が有名です。

アメリカではどのようにして摂取されているのでしょうか?

食物酵素が多く含まれている食品を食べる

まず、日本と同じように生の食品や発酵食品から食物酵素を取り入れる方法があります。

特に、発酵食品は体内環境を整えるとして期待が高まっているのだとか。

ヨーグルトやザワークラウトなど海外でもおなじみの発酵食品はもちろん、最近では、ハリウッドセレブが紅茶キノコ(発酵させた紅茶)を飲んでいるとの噂もあります。

消化酵素のサプリメントを飲む

もう一つの方法は、消化酵素そのもののサプリを飲むという方法です。

アメリカでは、アミラーゼ(デンプンを分解する消化酵素)など消化酵素の名前を直接冠したサプリが販売されているようです。

 

 

日本のサプリは消化酵素そのものではなく、酵素を使って発酵させた食品のエッセンスとなっているので、同じサプリとは言っても大きな違いがありますね。

日本とアメリカでの酵素の違いとは?

上記では、日本とアメリカで異なる酵素製品が販売されていることをご紹介しました。


日本のサプリでは、酵素を使って発酵を促した食品を飲むことで間接的に酵素を摂取する方法が取られており、アメリカでは消化酵素の働きを直接利用する製品が中心でしたよね。

ここからは、なぜこのように酵素を間接的に摂取するか・直接摂取するかの違いが生まれたのかを説明していきます。海外の酵素製品の利用を検討している方は、参考にしてみてくださいね。

なぜ違いがあるの?その背景

なぜ日本とアメリカのサプリには違いがあるのでしょうか?

 

その主な理由は、サプリメントを販売する上での規制にあります。

日本では、サプリはあくまでも補助的に栄養を補給する錠剤と見なされています。医薬品とサプリには厳格な区別があります。消化酵素は医療分野の範疇に入っているため、医療行為の一環でなくては販売扱えません。

 

しかしアメリカでは、医薬品とサプリはより近い位置にあるとされています。

この背景には、栄養管理のために個人的に健康食品を摂取することを奨励する考えがあるようです。そのため、アメリカでは個人使用目的の消化酵素サプリの製造や販売が認められています。

健康に関する文化の違いが、酵素の摂取方法に影響しているのですね。

異なる酵素の活用方法

アメリカ製の酵素サプリが日本のものと違っているのは、サプリの販売条件が異なるからだという背景を見てきました。

最後は、このような違いを踏まえた上で、日本とアメリカ両国でどのように酵素が活用されているのか人気の酵素利用方法をご説明したいと思います。

日本で注目されている酵素の働き

ファスティングダイエットの置き換えに酵素ドリンクを活用する

ファスティングやプチ断食のダイエット中に、食事の代わりに酵素ドリンクを飲む方法が注目されています。

酵素ドリンクで消化酵素を補うことで、代謝酵素の働きを活発にし、ダイエットをより効果的にする狙いがあるようです。

ダイエット中の便秘や肌荒れが気になる方は、酵素の力を借りればより綺麗な肌を目指せるかもしれませんね

アメリカで有名な酵素の取り入れ方

「ローフード」で健康的な食生活を目指す

ローフードとは、食材をなるべく非加熱か低温調理で食べることで、より酵素などの嬉しい効果をより効率的に取り入れようとする考え方です。

酵素は48以上の熱で処理されると働きが減少するとされているので、理にかなっていますね。

海外の健康法に興味はあるけど、酵素サプリの輸入にはちょっと抵抗があるという方も、生野菜のスムージーなら手軽にアメリカの食生活を取り入れられるのではないでしょうか。

食後に生酵素のサプリでお腹をすっきりさせる

すでにご紹介した紅茶キノコの他に、消化酵素のサプリを取って前日の暴飲暴食をリセットする美容方法があるようです。

飲み会やパーティーの翌日に生の酵素を摂れば、お腹の調子が良くなりそうですよね。

胃や消化器官が荒れていると肌に吹き出物が出やすいと言われているので、肌を綺麗に保つために役立ちそうです。

まとめ

このように一口に「酵素」と言っても、日本とアメリカでは定義や利用方法がかなり異なるということが分かりました。

また共通点として、「酵素」は国境をまたいで、健康意識が高い層に人気が高いことも判明しました。特にアメリカでは、セレブがより美しくなる効果を期待して酵素入り飲料を愛飲しているという噂もあるようです。

酵素について、理解が深まったでしょうか?
自分に必要な栄養素は何なのか見極めながら、日本・アメリカ両方の酵素製品を便利に使っていきたいですね。

コメント